管理人が選ぶ名作漫画100選

011・・・みどりのマキバオー つの丸 全16巻

主人公は借金だらけの牧場で生まれた、後に白い珍獣、白い奇跡と呼ばれる、かなり珍しい白毛の、しかもサラブレッドとは思えない不恰好な馬、その名もうんこたれ蔵ことミドリマキバオー。
作者がつの丸さんということで、観客がなぜか裸だったり、マキバオーを始めとする動物たちは、みんな普通に人間と話をするなど、ギャグ要素が多いんですけど、競馬の魅力をこれでもか!って伝えてくれる作品になってます。
ストーリーは、借金の形に母であるミドリコを、産まれて間もなく連れ去られるマキバオーは、お母さんに会いに牧場を飛び出します。苦労の果てに出会えたお母さんでしたが、ミドリコは競走馬としてマキバオーに強くなって欲しい願いから、あなたは自分の子供ではないと突き放す。競馬の厳しい部分が垣間見える名シーンです。
その後、マキバオーは競走馬として、預かった馬を勝たせたいと思うが故のハードトレーニングで、壊し屋として預かる馬がいなくなった飯富調教師や、落馬事故でマキバオー以外の馬に乗れない山本騎手など、競馬をしたくても出来ない人の夢と共に走り続けます。
そんな彼らと、親分ことしゃべるネズミのチュウ兵衛と共に、ライバルである最強馬カスケードに挑み続け、朝日杯、皐月賞と負け続けて、迎えた日本ダービー。
衝撃のゴール前のシーンと、その後の検量室でのカスケードの行動には涙が止まりませんでした。
ここで連載が終わってもよかったんですけど、ここから2部としてマキバオーは世界を相手に戦います。夢の競馬のワールドカップ。凱旋門賞でカスケードを退けた、世界最強、エルサレムをマキバオーは必死にゴール前で追い込みます。
そして、マキバオーの絶対に負けたくないっていう気持ちが言葉になったこの台詞が、この漫画のベスト台詞賞です。

「ただ勝ちたいって気持ちを満たすことで・・・

          そんなものは消し去れるんだああああ!!!!」


好きなキャラTOP3

1位:ミドリマキバオー
何よりも挑戦することの大事さを教わりました

2位:チュウ兵衛
ダービーでのゴール前がすべてですよね

3位:飯富昌虎
函館山の誓いが好きですね

最初はギャグ漫画で競馬なんか関係ないんじゃないのと思っていたら、大間違いだったこの作品。根幹には現実ではなかなか表に出ない厩舎スタッフや生産者の思いが込められてます。
何よりつの丸さんの競馬に対する希望や願いは、最終回にも凝縮されていて、すごくいいものを読ませてもらったなと思える最終回になってます。
競馬はブラッドスポーツ。血の発展なくしては、すべてが進まない。まさに競馬をよく知ってる方だからこそ描けた作品ではないでしょうか。

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