管理人が選ぶ名作漫画100選

008・・・ヒカルの碁 ほったゆみ/小畑 健 全23巻

主人公の、進藤ヒカルは囲碁なんてまったく知らない小学生。ある日、おじいちゃんの家の天井裏に置いてあった碁盤に触れると、平安時代の碁打ちの名人、藤原佐為の幽霊がヒカルの意思に入ってしまう。
囲碁が打ちたくて打ちたくて仕方のない佐為に促され、最初、まったく囲碁に興味が無かったヒカルだが、誰でも気軽に囲碁が打てる碁会所に行くことに。そこで父に囲碁の名人を持つ同い年の天才少年、アキラと出会う。佐為の言うがままに打ったヒカルは、当然のように圧勝してしまう。
同い年には一度も負けなかったアキラは、あまりの悔しさに再戦を熱望。実際に碁を打ってるのはヒカルだが、アキラが戦っているのは自分の意識の中にいて、手を指図する佐為という状況で、ヒカルは自分だけが置いていかれたような印象を抱く。そしてヒカルは自分だけの力でアキラに勝ちたいと、だんだんと囲碁の世界に入り込んでいく。
囲碁をまったく知らない人にも楽しめるようなストーリーと、実際の対局で使われた棋譜をそのまま使って、囲碁を知ってる人にも楽しめるようにしたのは正解でした。ただ、対局部分に関しては、やはりもう少し工夫が欲しかった気もしますが、囲碁と漫画、合わないと思われていたコラボレーションでしたが、スピード感や緊張感が出ていたのは素晴らしいです。
さて、そんなヒカルの碁は、ヒカルがプロになるまでを描いた佐為編と、その後の飛翔編に分かれるのですが、今回は佐為編のラスト前、ある理由が元で対局をサボりまくっていたヒカルが、永遠のライバル塔矢アキラに向けて言い放ったこの一言を、この作品のベスト台詞賞とします。

「オレ、碁をやめない

              ずっとこの道を歩く」


好きなキャラTOP3

1位:藤崎 あかり
中学時代の僕そのもの。シチョウって何って感じだよねw

2位:藤原 佐為
全国の小学生に、右上スミ小目を打たせた張本人(笑)

3位:加賀 鉄男
囲碁より将棋が強いキャラ。僕も将棋のほうが好きだし、強いので親近感があって○

この作品が囲碁界に与えた功績を加味して、名作漫画に入れることにしました。囲碁=おじいちゃんのゲームみたいなイメージを、見事に覆してくれました。少年少女が碁会所にいるなんて、僕が囲碁を打ってた中学時代には考えられないことでしたから。
僕は小学時代から将棋をたまに打つ程度で、囲碁は中学のときに覚えたんですが、将棋と違って初心者には厳しいゲームだなと感じてました。終わり方がいまいちわからないのもその理由ですね。
で、そんな囲碁をテーマをした漫画があると知って、どうやって表現とかするんだと読んでみたら、あ〜らびっくり。これはおもしろい。梅沢先生監修の元、ほったゆみ先生も小畑先生も苦労したと思います。そんな中、細かい1手にこだわらずに、でもルールのわからない読者でも楽しめるように工夫した対局シーンは、それこそゴクウ対フリーザみたいな緊張感があるんだから、漫画ってすごいなぁって思える作品でした。

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